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運転資金とは?必要性と計算方法

運転資金とは、経営に必要な資金のことを指します。もし、万が一運転資金が足りないと、売掛金や受取手形などの売上債権が回収できなかった時に、債務の支払いが滞ってしまう、水道光熱費が払えなくなる、事務所の家賃が払えなくなる等の事態を引き起こし、最悪の場合、経営破綻という事態にすら陥ってしまうため、運転資金を十分に確保することはとても重要です。

この記事では、経営にとって重要な運転資金の計算方法についてご説明します。

 

■運転資金の計算方法
運転資金は、「売掛金や受取手形などといった売上債権+製品や仕掛品、原材料などといった棚卸資産-買掛金や支払手形といった仕入債務」という計算式によって計算されます。つまりは、「将来入るかもしれないお金-将来出ていくお金」という計算式になっているのです。

そして、この運転資金は、確実に入ってくるとは限らないため、運転資金よりも多くの現預金を確保しておく必要性があるのです。

なお、この計算式において、回収の見込みのない売上債権を計算式に含めないことに注意してください。

 

■必要な運転資金の目安
計算式によって求めた運転資金よりも多くの現預金が必要となってきますが、いったいどのくらいの現預金があれば適切な水準にいるといえるかというところも経営において大事になってきます。一般的に、運転資金の計算結果の2倍の現預金があれば安心とされています。

2倍の現預金があれば、資金繰りに困ることはまずないからです。ただし、投資をして事業を成長させるには、十分な額とは言えません。

事業を成長させようと考えた場合には、3倍の現預金が必要であると一般的に言われていますので、覚えておいてください。

 

ここまで、経営にとって重要な運転資金についてご説明してきました。運転資金について考えながら経営を行わないと、売上はしっかり上がっているのに、支払いを行うための現預金が足りず、倒産してしまうという黒字倒産という事態に陥ってしまうので、しっかりと運転資金について考えながら経営を行いましょう。

 

当事務所では、中央区、渋谷区、品川区、港区を中心に、東京都、神奈川県、埼玉県の皆様から会社設立、資金調達(バックオフィス支援)等ご相談を承っております。
運転資金について考え、もし万が一、資金繰りが苦しいなど経営上のお悩みが出てきたら、ぜひ三田会計事務所にお気軽にご相談ください。

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